AMH(抗ミュラー管ホルモン)とは?

女性の晩婚化、晩産化が進む中、血液を採取するだけで成熟しつつある卵子の数を推定出来る「AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査」への関心が高まっています。

卵巣の中には未熟な卵子を包み育てる、卵胞(らんぽう)と呼ばれる小さな袋がたくさんあります。

これはいわゆる超音波検査でも見えないほどの小さな状態から始まり、卵子の成熟が進むにつれ、だんだんと発育し大きくなります。

最終的には20mmほどに育った状態に達すると成熟した卵子を排出(「排卵」)し、この卵子が精子と出会う事で受精が成立致します。

AMHは、超音波検査では見えないレベルの小さな発育中の卵胞から分泌されるホルモンで、卵巣内にある、いずれ成熟し排卵に至るであろう卵子の数が多いほど、その分泌量は多くなります。

AMHと排卵の関係

そもそも卵子の数は女性が生まれる前、お母さんのおなかの中の胎児の時が最も多く、その数は600~700万個ほどと言われています。そしてその後は新たに作られることがなく減る一方と考えられています。
すなわち、胎児の時に600~700万個あった卵子が、出生時で200万個、思春期で30から50万個、37歳ぐらいで2万個、そして50歳で1000個程度になると考えられています。

また、これらの卵子が全て排卵に至るわけではなく、活発に発育している(=AMHを分泌している)一部のみが成熟し最終的に排卵されると考えられています。

以上より、AMH値を知ることで、検査時の年齢における卵巣内に残っている成熟過程の卵子の数を推測する事が出来ます。

AMH値が低い場合のリスクは?

実はAMH値は個人差が大変大きく、若い人でも意外に低い値を示す場合もあります。

AMH値が低い場合は、卵子の成熟過程が何らかの原因でストップしているため、排卵まで思いのほか時間を要する事があります。

また、実は残っている卵子の数がとても少なく、このままだと早期に閉経してしまうという可能性があるとも考えられます。

逆にAMH値が高い場合は、卵子の数は十分あるのですが、何故か自然排卵が難しく、何らかの医療介入によって排卵がスムーズになる事もあります。

まとめ

このように、AMH値を知ることは、ご自分の卵巣の状態を推測し、ご妊娠に向けて何らかの対策が必要か、そして、その対策は急ぐべきなのか否かといった、その後の人生設計を検討する一助になります。

妊娠を希望されておられる方はもちろん、妊活なんてまだ先… と思っている方にもAMH検査を活用して頂ければと存じます。