ブライダルチェックとは、将来的にご妊娠・ご出産をお考えになっている
女性を対象とした、婦人科検診を含むお身体のトータルチェックのことを指します。
未婚・既婚、パートナーの有無に関係なくお受けすることをおすすめいたしております。

ブライダルチェックの検査内容や項目は多岐にわたり、施設ごとにも異なるのが現状です。
当院で行っている検査項目は下記のとおりでございます。
必ずすべての検査を受けないといけない…ということはございません。
患者様のご希望や思いをお伺いした上で、どの検査を行うのがよいか検討いたしたく存じます。
必ず事前に患者様と相談した上で検査を施行いたしております。
以下に詳しく解説いたしますので、参考になさってください。

なお、検査当日の自覚症状によって保険対応可能かどうか検討いたします。
検査料金については診察にてご説明申し上げます。
何卒よろしくお願い申し上げます。

①超音波検査(内診)

超音波検査によって、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍など病気の有無、また子宮卵巣全体の発育状態や排卵の有無を確認いたします。

②子宮頸癌検診(内診)

若年者に多い子宮頸癌は早期発見早期治療にて克服できるご病気です。 20歳になりましたらぜひお受けいただきたい検査でございます。

③クラミジア・淋菌PCR検査(内診)

最も多い性感染症のクラミジア及び淋菌は、持続感染により骨盤炎や卵管炎を引き起こし、将来的に不妊症のリスクとなります。典型的な症状がなく、無症状でも感染している可能性があるという点で見逃したくない疾患でございます。腟分泌液で検査が出来ますので痛みも伴いません。子宮頸癌検査と同時のチェックをおすすめいたしております。

④風疹抗体検査(血液検査)

妊娠初期に風疹に感染すると、お腹の中の赤ちゃんが心疾患、白内障、難聴、発達障害などの「先天性風疹症候群」を発症する可能性がございます。風疹抗体検査によって、抗体価が低い場合、ワクチン接種が必要となりますが、ワクチン接種後2か月間は避妊が必要となっておりますため、ご妊娠をお考えになった際はぜひご検討いただきたい検査でございます。

⑤肝炎、梅毒、HIV感染症検査(血液検査)

これらは、母体を通じて胎児に感染を引き起こす可能性のある感染症でございます。頻度は決して高くはありませんが、ご自身の健康管理という点でもおすすめいたしております。

⑥ホルモン検査(血液検査)

女性ホルモンバランスのチェックをすることで、排卵不順の素因がないか、また妊活前に事前治療の必要性を伴うホルモン異常がないか検討いたします。また、同時に甲状腺ホルモンの検査もおすすめいたしております。甲状腺は内科の領域ですが、その機能の変動が排卵、妊娠だけでなく、女性としての健康に大きく関わる場合がございます。そして、AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査もおすすめしたい項目の一つです。

これは卵巣にある卵子の在庫の目安がわかる検査で、その値を知ることが今後のライフスタイルを決める手助けになるかと存じます。